「あんじゃない」ー安心と勇気を届けるー「あんじゃない」は、私の生まれ育った岐阜県東濃地方の方言。

「案ずることはない」が短くなった、「大丈夫」という意味の言葉です。

幼い頃、不安や心配を口にすると、同居していた祖母はいつも、

「あんじゃない、あんじゃない」

と声をかけてくれました。

深刻になりすぎず、でも、軽く扱うわけでもない。

そんな祖母の「あんじゃない」。

問題が解決したわけではありませんでしたが、

「なんとかなるかもしれない」
「もう少しやってみようかな」

そう、不思議と肩の力が抜けたことを覚えています。

振り返ると、祖母の中には

「この子は、きっと大丈夫」

そんな、一つの揺るぎないものがあったように思います。

そして、それは私に、

「心配しなくて大丈夫」という安心感と、

次に進む勇気を与えてくれました。

祖母から受け取った、信じてもらえた感覚

そして、

「人間は最初から、よりよく生きようとする力を持っている」という確信。

(詳しくは Philosophy「つながりを取り戻す」をご覧ください)

その二つを胸に、

出会ってくださった方の中にある力を信じ続ける

それが、私の使命です。

真っ先に届けたいもの

真っ先に届けたいもの信じることをベースに、私がまず届けたいのは、

「そのままで大丈夫」

という安心感です。

「私はダメだ」と自分を追い込み、苦しくなってしまっている方にとって、

まとまらない気持ちも、
矛盾した思いも、

「あっていい」

そう感じられることで、ピーンと張り続けていた心の糸が少しずつ緩み、ほっとした気持ちになります。

安心感は、自分自身と向き合い、自分らしい人生を築いていくために必要な土台

人は、安心できて初めて、

「私は、どうしたい?」

と、自分自身に問いかけられるようになります。

そして、その問いを繰り返す中で、自分らしい人生を歩むための「判断の軸」が少しずつ育っていきます。

「判断の軸」は自分の中に

「判断の軸」は自分の中に

日常の中で選択を迫られる場面はたくさんあります。

そんな場面に出会うたび

「一般的にはどうか」
「普通はどうするのか」
「多くの人に認められるのか」

などと”正解”を探したくなることも少なくありません。

でも、その「一般的」や「普通」は、時代や環境、人が変われば変わるもの。

「仕事を辞めるか、続けるか」
「相手に伝えるか、控えるか」
「挑戦するか、しないか」

行動そのものに正解・不正解があるわけではないと、私は考えています。

大切なのは、

何を基準に、その行動を選択したのか。

その人が、自分との対話を通し、

私にとって大切なものは何か

に気づくこと。

そして、次に取ろうとしている行動が、「大切にしたいもの」を大切にできるのかどうか考え、選べるようになること

それが、自分の人生を、「自分のもの」として創り、自分らしい人生を歩むために必要なことだと考えています。

あるクライアントさんは、子育てや夫婦関係、仕事について、長い間、一人で悩み続けていました。

毎晩のように、頭の中で同じことをぐるぐると考え、眠れなくなることもあったそうです。

自分自身と向き合い、対話を重ねていく中で、その方は、少しずつ自分の中にある思いに気づいていきました。

「人も自分も大切にしたい」
「自分の気持ちを我慢したくない」
「自分のペースを大切にしたい」

人生の中で大切にしたいものが明確になり、それを基準に、自分の選択を考えられるようになりました。

そして、長年勤めていた仕事を変えることを決めました。

未来への不安が、すべてなくなったわけではありません。

それでも、

「今の自分に合っている方を選ぼう」
「気になることが出てきたら、その時にまた考えればいい」

と、自分の中に判断軸ができたことで、不安を抱えながらも一歩を踏み出せるようになりました。

「自分のリズムに合った働き方ができて、安心感があります」
「不安がなくなったわけではありませんが、その時に考えればいいと思えています」

そう話す姿からは、自分の人生を自分の手で創っていこうとする覚悟と勇気を感じました。

このように、

自分にとって、何が大切なのか

自分の中に判断の軸が育っていくことで、人は、答えを誰かに求め続けなくても、自分で人生を選べるようになっていきます。

それは、人生の主導権を、自分自身に取り戻していくことでもあると考えています。

私が、ここまで児童養護施設でも、自分自身の子育てでも、コーチという仕事においても、人と関わる中でずっと大切にし続けてきたことは

その人が、自分の基準で人生を選べるようになること

そのために、お相手を否定せず尊重し、ニュートラルな視点で物事を捉えることを心がけてきました。

答えを誰かに求め続けるのではなく、自分自身で考え、選べるようになる。

その人が人生の主導権を取り戻していく過程を、私は応援したいと考えています。

私が届けたい「あんじゃない」

私が届けたい「あんじゃない」

人生は、あくまでも、その人自身のものです。

私は、誰かの人生の答えを決めることはできません。

代わりに人生を歩くこともできません。

でも、その人の中にある力を信じ続けることはできます。

人は、自分の中に自信や希望を見失った時、かつて自分を信じてくれた誰かの存在に支えられることがあります。

自分のことは信じられない。
でも、あの人は私を信じてくれた。
あの人が信じてくれた私を、もう少しだけ信じてみよう。

そんなふうに、誰かから信じてもらった記憶が、もう一度立ち上がるための支えになることがある。

私は、祖母のように、出会ってくださった方の中にある力を信じ続けます。

その方が、挫けそうになった時

「もう少しやってみよう」

と思える、心の支えの一つであれたらと願っています。

「信じてもらえた」

その経験の積み重ねが、やがて、自分自身を信じる力へと変わっていく。

そして、安心を土台に、自分の「大切にしたいもの」に気づき、自分の人生を歩み始めたその人が、今度は、また次の誰かを信じ、支えていく。

そんな信頼の連鎖が、私の思い描く未来へつながっていくと、私は信じています。